「最近忘れっぽいな…」と感じた経験はありませんか。
物忘れ＝認知症ということではないのですが、心配になるのも無理はないかと思います。
若い方でも当院へ物忘れ症状を心配して受診される方もいらっしゃいます。
認知症とは、脳の病気やさまざまな原因によって脳機能が低下し、理解力や判断力の低下、物忘れなどの症状が出現する病気です。
認知症の原因となる脳の病気の代表格はアルツハイマー型認知症です。そのほかにも、血管性認知症、レビー小体型認知症、前頭側頭型認知症などが原因となります。これらの認知症は現時点で完治する方法はなく、症状の悪化を遅らせる治療を行います。
ただし、全ての認知症の症状は治らないということではありません。
認知症の前段階である軽度認知障害という状態もあります。軽度認知障害は認知機能の低下の自覚がある状態で、正常な状態に戻ることが期待できます。
また、甲状腺機能低下症や正常圧水頭症、慢性硬膜下血腫などのような、いわゆる治る認知症もあります。これは血液検査や頭部MRI検査などによって診断することができます。
ストレスや寝不足、環境変化なども認知症のような症状を引き起こすこともあります。この場合は、ストレス解消や生活リズムを整えることで改善する可能性があります。
認知症の症状は認知機能の低下に限りません。
言葉が出てこない、目で見えているのに位置が理解できない、周囲のことに関心がなくなるなど、さまざまな症状も現れることがあります。
特に若年性アルツハイマー病では物忘れ以外の症状がメインとなることが多いと言われるため、いつもと違う感じがするなと思われる場合は、ぜひご相談ください。
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