コラム

貧血によるめまいについて

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当院には、頭痛とならんで、めまいやふらつきの症状から脳の病気を心配されて来院される患者さんが多くいらっしゃいます。
症状に応じてその原因を探るのですが、貧血が隠れている方は少なくありません。

【医師監修】貧血になった際の対処法とは?原因から予測される病気について解説 | セゾンのくらし大研究 (saisoncard.co.jp)

貧血は体内のヘモグロビン(鉄を含むタンパク質)が不足している状態です。
貧血になると脳やその他の臓器に血液を通じて酸素が行き渡りにくくなります。
そのため、疲れやすさ、めまい、立ちくらみ、動悸、息切れなどの症状が現れます。
眠れない、氷をガリガリと食べたくなる、爪が割れるなどの症状が現れることもあります。

貧血の中でも最も多いものは鉄欠乏性貧血です。
これは、へモグロビンの材料である鉄が不足して貧血症状になっている状態です。
それ以外にも何らかの病気がある影響で貧血になってしまう場合などもあるため、貧血の原因を探る検査を行うことは大事です。
貧血による症状が出現した場合には病態に合わせた治療をすみやかに行う必要があります。

貧血によるめまいや立ちくらみを感じた場合は、その場にしゃがんだり座ったりして低い姿勢をとり、目を閉じて安静にしましょう。
鉄分の摂取不足によって発症する鉄欠乏性貧血では、食事を意識すれば症状が安定していきます。
豚肉や⿂、大豆製品などの摂取に加えて、ブロッコリーやキウイなどのビタミンCの豊富な食材を摂取すると、鉄分の吸収効果が高まります。
食事からの摂取が難しければサプリメントの摂取もよいでしょう。

このように普段から予防的に食事などに気を付けることが重要です。

健康診断や人間ドックで貧血を指摘されたときはもちろんですが、疲れやすさや立ちくらみなどの症状が気になり自分で対策しても改善しない場合には、早めに医療機関で相談するようにしましょう。

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