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立ちくらみについて

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めまいやふらつく症状に似ている症状として立ちくらみがあります。

立ちくらみとは、座った状態や寝ている状態から立ち上がった際に、ふらついたり気が遠くなったりする症状のことです。
通常は、体の動きや体勢などによって適切な心拍数や血圧を安定させる機能が働いており、自律神経がこの調節に関与しています。
ただし、調節がうまくいかない場合に立ちくらみが起こってしまいます。

【医師監修】立ちくらみの原因とは?病気の可能性や予防・改善方法を紹介!

立ちくらみが起こる原因はたくさん考えられます。
多くの場合、水分不足気味であることと、急に立ち上がる動作が組み合わされると起こりやすくなります。

たとえば、暑い日に屋外に長時間いることや、入浴のような状況は汗をかいて水分不足に陥りがちです。
また、食欲の低下やダイエットなどで栄養が十分でない状態、貧血などの状態であると、体全体を循環する血液量は少なくなり血圧は低くなってしまいます。このような状態で立ち上がると、さらに血圧が下がって立ちくらみがおこってしまいます。
このような場合、しっかりと水分をとることやゆっくりと立ち上がるなど、急な体の動きを避けることが重要です。
また、睡眠不足や生活リズムの乱れも自律神経障害を引き起こす要因となります。
食事は決まった時間に摂って、十分に睡眠時間をとるような生活習慣をつけるように意識しましょう。

自律神経障害が関与するもの以外にも、何らかの病気が原因となっている可能性もあります。たくさん考えられるためすべて羅列するのはできませんが、貧血や低血糖、精神疾患、不整脈などの全身的な病気によるもの、あるいは降圧薬(血圧をさげる薬)の副作用でも起こります。

*立ちくらみが出現し、ひどい場合には意識を失うこともありますが、たちくらみと失神(気を失った状態)は厳密には異なります。頻度は低いのですが、不整脈など心臓の病気が原因となる心原性失神が背景にある場合は危険なので、心臓の詳しい検査も行う必要があるかもしれません。

立ちくらみの原因によって、対処法・治療法・予防法もそれぞれ異なります。
水分摂取や急な動きを避けること、食事摂取、睡眠時間の確保など生活習慣で改善できるものも多いのですが、それでも難しい場合にはぜひご相談ください。

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